観戦記

投稿者

Kia Kaha

2014年03月09日 14:05KO 国立競技場 レフリー 麻生彰久
東芝ブレイブルーパス VS パナソニック ワイルドナイツ 天気 晴れ / 弱風
グラウンド状態 良い
前半 後半 得点 前半 後半 観客 まあまあ
2 1 T 1 2 投稿者が選んだマンオブザマッチ
2 1 G 1 2 チーム名
0 0 PG 1 2
0 0 DG 0 0 選手名
14 7 10 20
21 合計 30

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「痛みに耐えて、また前に進む。」

【提供】
 ラグカフェ編集部の取材メモ
 http://amba.to/1goy01X

今の国立競技場で開催される日本選手権としては最後の試合。素晴らしい天候に誘われたのか、サントリーカップの出場者たちに助けられたのか、2万人近い観客がスタンドを埋める(これが秩父宮なら満員に近かったろうに……)。

今シーズン、ワイルドナイツと対戦し3たび敗れいているブレイブルーパス。この試合にかける意気込みが感じられる試合となった。対するワイルドナイツもSHの田中が緊急帰国、2冠へ向けての執念を見せた。

ブレイブルーパスはペナルティから先制されたことからもわかるように、自らチャンスを失っていった。前半にはFLベイツがシンビンを受けている。勝利を求めて、より激しさを出した姿勢が、「らしさ」を追求して表現したプレーが却ってブレイブルーパスを勝利から遠ざけた。

和田監督
「非常に悔しい。私の力不足が出た」

80分間を通してもミスで得点された、と話し、チャンピオンになるには足りない部分があったと認めました。

「来年こそはチャンピオンになれるように」

捲土重来なるか。
ワイルドナイツCTB霜村が勝利をほぼ確信したという、後半21分のピーターセンによるトライ。直後にその確信を揺るがすような「魂のトライ」を決めたリーチ・マイケルキャプテン。「悔しい」という言葉には、今シーズン思うようにプレーできなかったことも含めた思いがにじみます。
嶋監督
「80分、全部出し尽くしてくれて勝利できた」

最後の国立競技場での試合、「価値ある試合」と表現しました。その価値は、決してワイルドナイツだけでなし得たものではありません。対戦相手として、決勝戦にふさわしいゲームを繰り広げたブレイブルーパスへの賛辞でもあります。

北川バイスキャプテン
「ホンマに、一番、今シーズンタフな試合でした」

キャプテンである堀江のいない中、プレーでもチームを牽引しました。
「身体が痛い」と。

会見では、トップリーグMVPでもあるバーンズについての賞賛もあり、いかに、バーンズの存在がチームにとって大きいかがわかります。かつて、ジョージ・スミス(サンゴリアス)が来た最初のシーズンもこんな感じだったような……。

先にも触れた、ワイルドナイツCTB霜村に一瞬とはいえ勝利の影を見せたピーターセンのトライ。その直前、ワイルドナイツWTB山田とボールを競り合った宇薄。山田は足で、宇薄は手でボールにコンタクトしようとしました。結果、そのボ―ルはピーターセンがこぼれ球を拾うかたちとなり、トライとなりました。宇薄も足でボールを蹴りだすという判断があったのではないか、その瞬間の判断を聞きました。

「リスクはあったんですけど、山田の方が身体ひとつ前に出られていたので、足でも届かないと思って、自分では身体ごと飛びこんだつもりだった。あそこで飛び込むんだったらしっかりとボールキープしないとああいうことになる。結果論ですけど、セービングにいってこぼれてしまった」

宇薄として、状況を見極めた選択が「身体でセービング」に行くという判断でした。

スピードのある山田が前にいて、足を出そうとしてる。その前に身体を投げ出すというのは、決して悪い判断ではないでしょう。ワイルドナイツがキックで来ることも予測していました。ゲームの流れがワイルドナイツにあったこと、サイドで数的不利になっていたことも影響したのかもしれません。

ゲーム全体の印象としては、ワイルドナイツの調子はそこまで良くないと見ていたようで、勝機はあると思っていたそうです。CTB渡邉の負傷により急遽出場することになりました。

「守備で足を引っ張らないようには気をつけた」

一方、ワイルドナイツの笹倉。

試合を通して良いプレーを見せていました。キックの多くなった試合で、プレーに関与する場面も多い印象です。本人は反省を口にします。

「コミュニケーションの部分では良かったが、トライを取られた場面では僕のタックルミスで取られたので、あそこは止めたかった」

本来のポジションではないFBとして活躍したシーズンでしたが、試合を重ねるごとに自信もついていったようです。バックスコーチのフィリップ・ムーニー(フィルさんと呼んでいました)から、ウイングとバックスは「常に喋っとけ」と言われているようで、それをしっかり実践しています。

2冠という結果については、「めっちゃ嬉しいです」と笑顔を見せました。セブンズの経験もあり、今シーズンの活躍を見ていると是非東京、香港へと思いますが、本人は15人制に専念したい意志を持っています。今の活躍ならそちらの代表ジャージを着ることもあながちない話ではありません。

「選ばれたら嬉しいですけど、今はチームで目標を達成したことが嬉しい。とりあえず今日はその余韻に浸りたい」

続いて、「中華のくだり、書いてくれたんですね」と、当ブログをチェックしてくれていたキャプテン霜村。囲み取材に「決勝戦の東芝」の怖さを話します。

「もう、本当にすごかったです。アタックのプレッシャーもそうだし、ブレイクダウンのプレッシャーもそうだし、予想していたけど、対応できなかった」

2冠は長いキャリアの中でも初めてだとか。「めちゃくちゃ嬉しいです。気持よく終われます、シーズンを」と、喜びを表現していました。

勝利が見えた場面について振り返ります。

「JPがいった時点で、おっしゃ、いったなと思ったんですけど、リーチにとられてヤバいなと思ったんだけど、最後バーンズがゴール決めて、そこで9点差で時間もなかったので、残り5分くらいにはひっくり返されることはないかなと思いました」

中嶋監督、北川バイスキャプテンも絶賛していたバーンズ。霜村も同じように賞賛します。試合中、足を傷めていた様子をみせたバーンズに対して「80分でなきゃダメだよ」と声をかけたとか。

バーンズがチームにとって大きな存在になっていることを認識しながら、チームはそのバーンズのために頑張ったらしく、西原が「ここまで助けてもらったバーンズのためにも頑張ろう」と声をかけたときには「うるっとしちゃいました」(霜村)んだとか。チームが一丸となっている様子がうかがえるエピソードです。

長いような短いような2013ー2014シーズンもここで終了。シーズンを通して安定した力を見せたワイルドナイツの2冠には当然といえるでしょう。チームメイトからもその貢献度を評価されるバーンズの存在は大きかったものの、やはりチーム全体の努力が実った結果です。ワイルドナイツの皆さん、おめでとうございます。来シーズンはタイトルホルダーとして、追われる立場になります。

勝者の肉体に「痛み」を残したブレイブルーパス。

バイスキャプテンの北川だけでなく、霜村もブレイブルーパスの激しいプレーを受けていました。ワイルドナイツの選手達の痛みは、勝利、2冠という名誉によって癒されることでしょう。しかし、ブレイブルーパスは、勝てなかったという心の痛みを残してシーズンを終えました。

サンゴリアスやコベルコスティーラーズ、ジュビロもまた、届かなかったタイトルへの「痛み」を胸に来シーズンへ向かいます。

シーズンが終わってホッとひといき、と思いきや、セブンズや15人制の春シーズンと何かとイベントは続きます。ラグカフェ編集部にオフシーズンはありません!
(本当か?)

(尾)

【提供】
 ラグカフェ編集部の取材メモ
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