フランスは前節からスタメン6人を入れ替え。
開始当初は、アイルランドがSOセクストンの正確なキックパスなどで有利に試合を進める。
14分、アイルランドSOセクストンのPGで先制し、3対0。
雨でボールが滑るせいか、お互いに攻め込んでからのハンドリングミスが目立つ。
28分、オフサイドのPGをセクストンがまた決めて6対0。
31分、フランスもPGをSOプリソンが決めて6対3。
38分、フランスがスクラムでペナルティ。セクストンPGを決めて9対3。
このまま前半終了。
セクストンは、タッチキックにせよハイパンにせよその精度が高く、見る者を唸らせる。
後半25分、試合の勝敗と関係なく面白い場面があった。
フランスがフェイズを重ね続け、アイルランドインゴールにボールを持ち込んでトライかと思われるシーンがある。この場面、私も40年近くラグビーを見ているが、レフェリーが密集の中に無理矢理自らの体を潜り込ませ、ボールダウンしてトライになっているかを確認しにいくという行為を初めて見た(笑)。そこまでやっても分からず、TMOでも分からず、結局G前5mのスクラムになった。(これは見逃した方がいたら是非見てください。とても面白い光景なので)
その後、スクラム優勢と感じたフランスはペナルティもらうと徹底してスクラムを選択。
ここでアイルランドは要のセクストンが負傷で交代。
アイルランドに暗雲が立ち込める。
後半29分、4度目のスクラムでフランスはスクラムを押し込んでペナルティトライを狙うつもりだったのだろうが、コントロールできずボールが出てしまう。
ところが逆にこれが幸いし、全く予期していなかったアイルランドが反応できず、素早く反応したフランスのSHとバックスが対応し、右に展開しトライを奪うことになる。回り込んでゴール裏まで。当然コンバージョンも決まり、フランスが10対9と逆転。
1点差で残り10分。
フランスが一気に優勢になり、攻め続け、残り3分でアドバンテージをもらったこともあり、余裕でボールキープ。最後はタッチに蹴り出し、試合終了、フランスが1点差で勝った。